酸化マグネシウムを長期的に投与されており、さらに、高度の腎障害を有する者や高齢者においては高マグネシウム血症を起こしやすいと言われている。
初期症状としては悪心・嘔吐、立ちくらみ、眠気、筋力低下など様々な症状があり、重篤になると呼吸抑制、意識障害、不整脈などを認める。そのため、長期投与する場合は定期的に血清マグネシウム濃度を測定するなどの注意が必要であると考えられる。
マグネシウムの血中濃度と症状
基準値:1.4~2.1mEq/L
高マグネシウム血症における症状と血中Mg濃度の目安
血中Mg濃度 | 症状 |
4.9mEq/L~ | 悪心・嘔吐、起立性低血圧、徐脈、皮膚紅潮、筋力低下、傾眠など |
9.7mEq/L~ | 腱反射消失、随意筋麻痺、嚥下障害、房室ブロック、低血圧など |
18.2mEq/L~ | 昏睡、呼吸筋麻痺、心停止など |