点鼻薬の使い方

Q薬
点鼻薬の正しい使い方知ってますか?
いざ、使うとなると、どうすればいいのか不安に思いながら使用した経験はありませんか?なんとなく使うのはやめて、正しい点鼻薬の使い方を覚えましょう。

点鼻薬とは

点鼻薬は薬効成分を鼻の粘膜から直接吸収させるお薬で、大きく分けると噴霧式のものと、点眼薬のように滴下するものの2種類があります。

滴下タイプ 点鼻薬の使い方

点眼薬のように1滴づつお薬を使用部位に落としていく滴下タイプの点鼻薬の使い方を確認しましょう。
~使用方法~
①鼻をかむなどし、鼻の通りを良くします。
②手洗
どの薬剤でもそうですが、清潔な状態でお薬の取扱いを行いましょう。点眼薬の汚染を防ぐためにも清潔にするのがいいよ。蓋を置く場所も清潔にね。
③頭を後ろに傾ける。もしくは仰向けになる。椅子などで頭の支えがあると楽。
④鼻の中にお薬を1~2滴落とす。
このとき、容器が鼻の内側等に触れないように注意が必要です。これがなかなか難しい。できる限りで構わない。
⑤2~3分間そのままの姿勢を保つ。
お薬が鼻の粘膜にしっかりと広がるようにするのですが、これを立った状態でやるとなかなかきつい。仰向けで横になってするのがおすすめ。
鼻の外に薬液が流れ出たときは、拭き取りましょう。

噴霧タイプ(液体) 点鼻薬の使い方

基本的に滴下タイプと変わらないけど、お薬を鼻に噴霧したあとからが少し違うかな。
~使用方法~
①鼻をかむなどし、鼻の通りを良くします。
②手洗
③頭をうつむき加減にして
容器の先をほんの少し鼻の中に入れ、お薬を噴霧。
容器の先が鼻の内側に触れないように注意ね。うつむき加減にすることで、奥まで薬剤が通りやすくなる。
その後、(i)頭を少し後ろに傾け数秒間鼻からゆっくりと息を吸い込むものもあれば、(ii)噴霧しておしまいのものもある。噴霧しておしまいのものならいいけど、上向きで軽く頭を支えられる椅子があると楽だね。
(i)頭を少し後ろに傾けた状態で数秒間息を吸い込むものの例
 フルチカゾンプロピオン酸エステル(フルナーゼ)点鼻液
 モメタゾンフランカルボン酸エステル水和物(ナゾネックス)点鼻液
 ケトチフェンフマル酸塩(ザジテン)点鼻薬
(ii)噴霧しておしまいのものの例
 フルチカゾンフランカルボン酸エステル(アラミスト)点鼻液
どちらも、噴霧した後に液が垂れてこないようにし、噴霧直後に強く息を鼻からフンーっと吐かないようにすることが大切と考える。

パウダースプレータイプ 点鼻薬

デキサメタゾンシペシル酸エステル(エリザス)点鼻粉末や、ベクロメタゾンプロピオン酸エステル製剤(リノコート)パウダースプレーなどがこのタイプの点鼻薬として挙げられる。
噴霧までの操作は複雑で文章では分かりづらいと思うので、そこまでは説明書に従ってください!ここからは噴霧の仕方の説明ね。噴霧までの準備はできていて、最後の肝心な噴霧のしかたをしっかりとできてない人も多いからね
①息を止める
②容器の先を鼻の中に入れ、しっかりと1回分噴霧されるようにポンプを2~3回強く押して噴霧する。
③噴霧後はゆっくりと呼吸する
これで点鼻薬一通りの使い方は問題なくできるはず。適切な方法で使ってしっかりと薬剤の効果を得よう。