病院に行けば薬を出してもらえるので薬選びにまよう事はないかもしれません。
けど、なかなか口内炎で病院に行くのは時間的にも難しい時が多いもの。
そんな時に、ドラッグストアなどでも売っている一般用医薬品の口内炎治療薬は助かるけれど、種類がたくさんあって選ぶのも一苦労。
一刻も早く治してこの苦痛から解放されたいと思う人もたくさんいるはず。口内炎の一般用医薬品の選び方を解説していきます。
口内炎に使用する一般医薬品の成分での選び方
口内炎の一般用医薬品の成分にはいろいろなものがありますが、代表的な成分としてアズレンスルホン酸Na、トラネキサム酸、トリアムシノロンがあります。トリアムシノロンはステロイド剤で、優れた抗炎症作用を持ちます。
ちなみにトリアムシノロンはステロイドの中では「mild」というステロイドの強さを表す5段階の分類の下から2番目で、ステロイドの中では弱い方に分類されるお薬です。
ステロイド剤に抵抗がある方はアズレンスルホン酸Naかトラネキサム酸、ステロイド剤でも構わないという方はトリアムシノロンといったところでしょう。どれも、口内炎の治りをはやめてくれます。
ステロイド剤は塗ってすぐから痛みや腫れへの効果を感じられることもあるようです。ただし、基本的には5日前後までに効果が出ることが多いため、5日程度続けて全く改善が見られない場合は医師や薬剤師へ相談してみましょう。
アズレンスルホン酸Naやトラネキサム酸も基本的に即効性はなく数日間かけてじわじわと効いてくると思っておいた方がいいでしょう。
★非ステロイド剤が良い場合はアズレンスルホン酸Naやトラネキサム酸を含んだお薬
★炎症をしずめる作用はステロイド剤が強く、痛みや腫れに即効性を示すこともある。ただし、ステロイドに関わらずどれも基本的には数日間使用することで徐々に効果が見られる。
口内炎に使用する一般用医薬品の剤型での選び方
口内炎の一般用医薬品には、さまざまな剤型があります。
剤型いうのは、錠剤、塗り薬といったように、お薬の形のことを言います。
口内炎のお薬には、錠剤や塗り薬に加えて、貼り薬、スプレーにうがい薬とたくさんの種類の剤型があります。いったいどのような時に何を使えばいいのでしょうか?
ここでは、それぞれの剤型による特徴から選び方を解説していきます。
①錠剤の特徴
全身に作用するため、口内炎の部位や範囲を考えずに使うことができます。ただし、含まれている成分はトラネキサム酸やビタミンなどがほとんど。体の中から口内炎の治療ができる。
②塗り薬
直接塗るのは多少手間はかかりますが、患部に直接作用し、部分的に作用するというのが一番の特徴。貼り薬よりも広範囲や複数個所に使用しやすい剤型です。
指や綿棒などでとどく範囲にできている口内炎であれば、大きさ、数、形(口内炎の凹凸)に関わらず使用できます。
直接的な効果に加えて、患部を保護するという働きもあったりします。
③貼り薬
塗り薬と同様、患部に直接作用するというのが特徴。決まった大きさの貼り薬を貼るため、範囲の小さいものが適しており、複数個所ある場合はすぐになくなってしまいます。
指がとどく範囲で、小さめで、数も少なく、凹凸も少いもの(唇の裏や、頬の内側など)の場合は貼り薬が適しています。
直接的な効果に加えて、患部を保護するという働きもあったりします。
④スプレー剤
塗り薬や貼り薬同様、患部に直接作用します。複数個所、広範囲でも使いやすく、さらに、喉などの手の届かない場所にまで使えます。
指や綿棒などでもとどかない時にはスプレーが適しているでしょう。
大きさ、数、形に関わらず使用できるので、適応できる範囲は広いです。
手も汚さずにお手軽に使用できるというのもメリットですね。
錠剤の次に、適応範囲の柔軟性が高いといえます。
⑤うがい薬
製品によりことなるが、口腔内の殺菌消毒や粘膜修復促進作用をもつものもあり、他の薬剤と併用可能なことが多い。口腔内を衛生的に保つためなど、補助的に使用する。
★手や綿棒などの届く範囲であれば大きさ、数、形(凹凸)に関わらず使用できる軟膏
★指がとどく範囲で、数が少なく、凹凸の少いもの(唇の裏や、頬の内側など)の場合は貼付剤。もちろん貼付剤よりも小さなものに限る
★指や綿棒などでもとどかない場合でも大きさ、数、形に関わらずさまざまな口内炎に適応できるスプレー剤